組木屋ブランド・ロゴマークについて
ブランドとは
まず初めは、まったく無名のしがない木工屋さんが「ブランド」なんて言葉を使うのはおこがましいと、自分でも思っていたのですが。
「ブランド」という言葉は、現在では「有名なデザイナーや企業が、自身の商品を他と区別するためにつけた名前やマーク」という感じで認識されているかと思いますが、元々は、牧場の所有者が自分のところの家畜を識別するためにつけた「焼印」のことをさす言葉だったそうな。そこから派生して「識別するためのしるし」みたいな意味で使われるようになり、現在一般的に「有名ブランド」みたいに使われるような意味合いが生まれてきたらしいです。
なので、組木屋で木工作品に焼入れしている印(ロゴマーク)のことを「ブランド」と呼んでも、元の意味を考えたらなにも間違っちゃいない、といえるだろうと。
まあ、いつかは現在一般的に使われる意味での「ブランド」に近づけるように、頑張っていきたいと思います。
ロゴマークとは
実は「ロゴマーク」というのは和製英語で、企業名や商品名の文字をデザインした「ロゴタイプ」と、象徴的にデザインされた図形である「シンボルマーク」とをひっくるめた意味で使われる言葉らしいです。
現在、組木屋ではオリジナルの「ロゴマーク」をいくつか考えて(現状6種類ほど)、「ブランド」として作品に焼入れたり描き込んだりしているので、それらを紹介します。
①KuMiKiYa
シンプルにだれにでも「くみきや」と読んでもらえるロゴマークとして考えました。なんとなく可愛いかもと思って母音だけ小文字にしてみました。「がらがらの木」でよく使用しています。
②Kumikiya(筆記体)
これもごくシンプルですが、筆記体にするとちょっとおしゃれな感じになるかな、と。
③組木→(横書き・縦書き)
漢字の「組」「木」と「矢印」とを、黄金分割っぽく配置しました。今のところ一番気に入っていて、ロゴマークを入れるスペースが十分にあって「和」な雰囲気のある作品では、これを使うことが多いです。
④ウイイア
「猫の組み積み木」のような90度回転対称な作品に合わせて、「Ku」「Mi」「Ki」「Ya」を90度ずつ回しながら組み合わせたデザインのロゴマークです。真ん中の「uiia」の部分から「ウイイア」と呼んでます。が、これを見ても「くみきや」と読んでくれる人はほぼいないだろうなと思い、今のところあまり使っていません。
⑤KMKY
「2dCube」という作品のために作ったロゴマークです。「KuMiKiYa」の子音だけを取り出して、ブロックの形で表現しているのですが、ちょっと抽象的にしすぎたかもしれません。
⑥くみき→(楷書体・草書体)
作品の小さなスペースでも描き込めるようにと思い「くみき→」の文字を重ねたりして限界までシンプルにデザインしました。このWEBサイトのファビコン(たぶんブラウザの左上に小さく表示されていると思います)にも使っています。
⑦ねこ「遊び、考え、形に」
最後に、組木屋のマスコットとして「猫の組み積み木(Ver.3.1)」の形の「ねこちゃん」。組木屋の標語(モットー?キャッチフレーズ?)として「遊び、考え、形に」という言葉とともに、このページの右上に配置されております。データ販売している図面のすみっこにもこの「ネコのロゴ」が配置されております。
私上田の本業は、木工屋であると自任しておりますが、ロゴマークみたいなものを考えるのも楽しくて、一時期(必要以上に多く)いろいろ作ってみました。あんまり増やしすぎても収拾がつかないので、とりあえずこれぐらいで打ち止めにしようと思います。