2019年6月7日「四方鎌継ぎ」と「不可能四方鎌継ぎ」今回は、クラフター上田の作品「不可能四方鎌継ぎ」を紹介いたします。 写真の左が通常の「四方鎌継ぎ(しほうかまつぎ)」写真の右が、今回組木屋のクラフターが制作した「不可能四方鎌継ぎ」です。 「不可能四方鎌継ぎ」を紹介するにあたり、まずは「継手(つぎて)」とはなんぞや、というと...
2018年5月29日木目(もくめ)と木理(もくり)と杢(もく)今回は、木工用語のうち、木目(もくめ)と木理(もくり)と杢(もく)と、その周辺の用語と、それらの違いなどについて、説明を試みます。 木目も木理も、広義には「木材の表面に現れる模様」ぐらいの同じ意味で使われる言葉で、違いはありません。実際、国語辞典などでは同義語としてあつかわ...
2017年11月12日「倣い目(ならいめ)」加工と「逆目(さかめ)」加工(その1)「倣い目(ならいめ)」は、「順目(じゅんめ)」とも呼ばれます。(ゴルファーは、「順目」としか呼ばないと思いますが、木工では、「倣い目」と呼ぶことの方が多いのではないかと。) 「倣い目とか逆目とか、なんやねん?」と、いうのを、組木屋なりに解説してみます。...
2017年10月13日「心材(しんざい)」と「白太(しらた)」組木屋では、木材の「中心側で色の濃い部分」と「周辺の色の薄い部分」とを表す言葉として、「心材(しんざい)」と「白太(しらた)」という言葉を採用しています。(銘木図鑑などでもそう表記しています。)木材についての知識を持った方は、この呼び方に違和感を感じるかもしれません。...